ジェントルマックスプロ(GentleMax Pro)で医療脱毛を検討していると、
- 「何ジュールで照射するの?」
- 「平均的な出力は何J?」
- 「出力が高いほど脱毛効果も高くなる?」
- 「最大出力で照射した方が抜ける?」
と気になる方も多いでしょう。
結論からいうと、ジェントルマックスプロに「全員に適した○J」という固定の出力はありません。
また、「出力」を理解するときは、単純なジュール(J)だけを見るのではなく、フルエンス(J/cm²)、スポットサイズ、パルス幅、波長、肌質・毛質などをあわせて考える必要があります。
シネロン・キャンデラの公式仕様では、GentleMax Proのフルエンスは、755nmアレキサンドライトレーザーが最大150J/cm²、1,064nm Nd:YAGレーザーが最大200J/cm²です。
ただし、これは機器として設定できる最大値であり、実際の医療脱毛で常に最大値を使用するという意味ではありません。
この記事では、GentleMax Proの出力について、ジュールとJ/cm²の違い、平均・最大出力、脱毛効果との関係、安全な設定の考え方まで公式情報をもとに解説します。
GentleMax Proそのものの特徴や効果、痛み、料金について知りたい方は、こちらをご覧ください。
この記事でわかること
- ジェントルマックスプロの出力は何ジュールなのか
- 「J」と「J/cm²」は何が違うのか
- ジェントルマックスプロの最大出力
- ジェントルマックスプロに平均的な出力はあるのか
- 出力が高いほど脱毛効果も高くなるのか
- スポットサイズやパルス幅との関係
- 安全な照射設定はどのように決められるのか
- クリニックで確認しておきたいこと
結論|ジェントルマックスプロの出力は「○ジュールなら正解」とは決められない
GentleMax Proの出力について最初に理解しておきたいのは、
「何Jで照射すれば効果がある」という一律の数値はない
ということです。
レーザー照射の設定には、出力だけでなく、
- 使用する波長
- フルエンス(J/cm²)
- スポットサイズ
- パルス幅
- 毛の太さや色
- 肌の色や状態
- 施術部位
など複数の要素が関係します。
シネロン・キャンデラも、GentleMax Proについて、パルス幅を調節でき、患者の肌質や毛質に合わせた設定で脱毛施術を行えることを説明しています。
したがって、
- 「○J以上なら効果が高い」
- 「最大出力で照射してくれるクリニックほどよい」
と数値だけで判断するのは適切ではありません。
ジェントルマックスプロの「J」と「J/cm²」は何が違う?
GentleMax Proの出力を調べると、
- 「10J」
- 「20J」
- 「150J/cm²」
- 「200J/cm²」
など、異なる数値が出てくることがあります。
ここで重要なのが、JとJ/cm²は同じ意味ではないという点です。

J(ジュール)とは
J(ジュール)は、レーザーから放出されるエネルギー量を表す単位です。
PMDAのGentleMax Pro電子添文では、最大照射エネルギーとして、
| レーザー | 最大照射エネルギー |
|---|---|
| 755nm アレキサンドライト | 53J |
| 1,064nm Nd:YAG | 80J |
と記載されています。
J/cm²(ジュール毎平方センチメートル)とは
一方、J/cm²は、単位面積あたりに照射されるエネルギー量(フルエンス)を表します。
シネロン・キャンデラの公式仕様では、
| レーザー | 最大フルエンス |
|---|---|
| 755nm アレキサンドライト | 最大150J/cm² |
| 1,064nm Nd:YAG | 最大200J/cm² |
です。
つまり、
53Jと150J/cm²を単純に比較することはできません。
検索結果で「ジェントルマックスプロは○ジュール」と書かれていても、それが照射エネルギー(J)なのかフルエンス(J/cm²)なのかを確認する必要があります。
ジェントルマックスプロの最大出力は?
「ジェントルマックスプロ 最大出力」で検索している方が知りたい数値を整理すると、公式仕様は次のとおりです。
| 項目 | アレキサンドライト | Nd:YAG |
|---|---|---|
| 波長 | 755±5nm | 1,064±3nm |
| 最大照射エネルギー | 53J | 80J |
| 最大フルエンス | 150J/cm² | 200J/cm² |
| パルス幅 | 0.25~100ms | 0.25~100ms |
| 繰り返し周波数 | 最大10Hz | 最大10Hz |
出典:シネロン・キャンデラ「GentleMax Pro」、PMDA「GentleMax Pro 電子添文」
ここで特に注意したいのは、
「最大出力=通常の脱毛で使用する出力」ではない
ということです。
最大値は機器の性能仕様です。
実際の施術では、肌質・毛質・部位などを確認して照射条件が設定されます。
ジェントルマックスプロの出力の平均は何ジュール?
「ジェントルマックスプロ 出力 平均」と検索している方も多いでしょう。
しかし、GentleMax Proによる医療脱毛について、全患者・全部位に共通する「平均○J」というメーカー公式の標準値は確認できません。
これは重要なポイントです。
例えば同じ女性でも、
- 顔の細い毛
- ワキの太い毛
- VIOの濃い毛
- 脚の毛
では、毛質も肌状態も異なります。
さらにGentleMax Proには755nmと1,064nmという特性の異なる2種類のレーザーがあります。
そのため、
「平均○Jだから、自分も○Jで照射してもらえばよい」
とは判断できません。
インターネット上で特定のジュール数を見つけても、それだけで自分に適切な設定とはいえないことを理解しておきましょう。
出力が高いほどジェントルマックスプロの脱毛効果も高い?
単純に、
「高出力=必ず高い脱毛効果」
とはいえません。
レーザー脱毛では毛に熱作用を与える必要がありますが、一方でレーザー光は皮膚にも作用する可能性があります。
したがって重要なのは、単純に出力を上げることではなく、肌の安全性を考慮しながら、毛質や部位などに応じた照射条件を設定することです。
GentleMax ProにはDCD(ダイナミッククーリングデバイス)が搭載されており、レーザー照射直前に寒剤を噴射して皮膚を保護します。
しかし、冷却機能があるからといって、どのような高出力でも安全という意味ではありません。
PMDAの電子添文でも、本機器の性能や想定されるリスクについて十分な知識・経験を持つ医師が使用することなどが求められています。
ジェントルマックスプロの脱毛効果や必要回数については、こちらで詳しく解説しています。
出力だけでは決まらない|スポットサイズとパルス幅も重要
GentleMax Proの照射条件を理解するうえでは、出力だけでなく「スポットサイズ」と「パルス幅」も知っておくと分かりやすくなります。

スポットサイズ
スポットサイズとは、レーザーを照射する範囲の大きさです。
GentleMax Proは、標準・オプションを含めて複数のスポットサイズに対応しています。
シネロン・キャンデラの現行製品仕様では、
1.5~24mm
とされています。
スポットサイズが変われば、同じ「ジュール」という数字だけを比較しても照射条件を正しく比較できません。
パルス幅
パルス幅とは、レーザーを照射する時間です。
GentleMax Proの公式仕様は、
0.25~100msec
です。
メーカーも、パルス幅を患者の肌質や毛質に合わせて調節できることをGentleMax Proの特徴として挙げています。
したがって、クリニックを比較するときに、
「何ジュールで打っていますか?」
だけを聞いても、その施術条件全体を比較したことにはなりません。
アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーでも出力は異なる
GentleMax Proには、
755nm アレキサンドライトレーザー
1,064nm Nd:YAGレーザー
の2波長が搭載されています。
この2つは波長やメラニンへの吸収特性などが異なります。
したがって、
アレキの○JとYAGの○Jを、数字だけで比較して「どちらが強い」と判断することも適切ではありません。
YAGレーザーについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
産毛は出力を上げれば効果が高くなる?
産毛は、太く濃い毛と比較してメラニン量が少ないため、レーザーに反応しにくい場合があります。
しかし、
「産毛なら出力を上げればよい」
と単純に考えることはできません。
産毛への反応には、毛の太さ・色、肌状態、部位、使用する波長、照射条件などが関係します。
顔や背中などの産毛について詳しくはこちらで解説しています。
ジェントルマックスプロの安全な出力・設定とは?
「何Jなら安全なのか」という疑問についても、
すべての人に共通する安全な数値を一つに決めることはできません。
GentleMax Proは医療用レーザー装置です。
PMDAの電子添文では、適応に関する十分な知識・経験を持つ医師が、本機器の使用技能や合併症などの知識を得たうえで使用するよう警告されています。
また、メーカーはGentleMax Proについて、肌質や毛質に合わせてパルス幅を調整できること、DCDによってレーザー照射直前に皮膚を冷却することを説明しています。
したがって、利用者側で、
- 「20J以上にしてください」
- 「前回より5J上げてください」
- 「最大出力で照射してください」
などと数値を指定することよりも、自分の肌・毛の状態と前回照射後の反応を医療従事者へ正確に伝えることが重要です。
出力についてクリニックで確認したい5つのポイント
GentleMax Proで脱毛するときは、「何Jか」だけではなく次の点を確認するとよいでしょう。
1.実際にGentleMax Proを使用するか
「ジェントルシリーズ」という名称だけでなく、GentleMax ProなのかGentleMax Pro Plusなのかを確認します。
2.肌質・毛質を確認して設定しているか
同じ機器でも、すべての人・部位を同じ設定で照射するわけではありません。
3.どちらのレーザーを使用する予定か
755nmアレキサンドライトと1,064nm Nd:YAGでは特性が異なります。
4.前回の反応を次回の照射に反映するか
照射後の皮膚や毛の変化について、次回施術時に伝えられる体制か確認しましょう。
5.肌トラブルが起きた場合の対応
GentleMax Proは医療機器です。照射後に異常を感じた場合に相談・診察できる体制も確認しておきましょう。
ジェントルマックスプロの出力が気になる女性へ|まず確認したいクリニック
GentleMax Proで医療脱毛を受ける際は、
「何ジュールで照射するか」
だけでクリニックを選ぶのではなく、
自分の肌質・毛質・施術部位を確認したうえで照射方法を判断してもらえるか
を確認することが重要です。
そのため、カウンセリングでは次の3点を聞いてみるとよいでしょう。
- 希望する院にGentleMax ProまたはGentleMax Pro Plusがありますか?
- 検討しているプランでGentleMax Proを指定できますか?
- 私の毛質・肌質では、どの機器・レーザーを使用する予定ですか?
当サイトのおすすめ:レジーナクリニック
当サイトでは、GentleMax Proによる医療脱毛を検討している女性の選択肢として、レジーナクリニックを紹介しています。
レジーナクリニックではGentleMax Pro、GentleMax Pro Plusなど複数の医療レーザー脱毛機を採用しており、一部クリニックを除いて要望に応じた機器指定についても案内しています。ただし、一部プランは機器指定の対象外です。
また、GentleMax Proは熱破壊式の機器として紹介されています。
今回の記事を読んで「高い出力を希望する」のではなく、無料カウンセリングでは、
「私の毛質・肌質の場合、GentleMax Proをどのように使う予定ですか?」
と確認することをおすすめします。
※院・プランによって取扱機器や機器指定条件が異なります。実際の照射条件は肌質・毛質・施術部位などを確認したうえで医療機関が判断します。無料カウンセリング時にご確認ください。
ジェントルマックスプロの出力に関するよくある質問
GentleMax Proの出力について、平均的なジュール数、最大出力、脱毛効果や安全な設定など、よくある疑問をまとめました。
ジェントルマックスプロは何ジュールで照射しますか?
一律に「○Jで照射する」とは決められません。
使用する波長、スポットサイズ、パルス幅、肌質、毛質、施術部位などによって照射条件が異なります。
ジェントルマックスプロの平均出力は何ジュールですか?
全患者・全部位に共通する「平均○J」というメーカー公式の標準値は確認できません。
インターネット上の数値だけを基準に、自分に適した照射条件を判断しないことが重要です。
ジェントルマックスプロの最大出力は?
公式仕様上の最大フルエンスは、755nmアレキサンドライトレーザーが150J/cm²、1,064nm Nd:YAGレーザーが200J/cm²です。
PMDA電子添文に記載された最大照射エネルギーは、それぞれ53Jと80Jです。
出力が高いほど脱毛効果も高くなりますか?
出力の数字だけで脱毛効果を判断することはできません。
肌質、毛質、波長、スポットサイズ、パルス幅などを含めて照射条件を設定する必要があります。
出力を上げてもらった方が早く脱毛できますか?
利用者が数値だけを見て出力アップを求めることはおすすめできません。
前回の照射後の皮膚・毛の反応などを医療従事者に伝え、次回の設定について相談してください。
ジェントルマックスプロとPro Plusでは出力が違いますか?
国内のシネロン・キャンデラ公式製品ページでは、両機種とも最大フルエンスはアレキサンドライト150J/cm²、Nd:YAG 200J/cm²とされています。
一方、対応スポットサイズなどには違いがあります。
詳しい比較はこちらをご覧ください。
まとめ|ジェントルマックスプロは「何Jか」だけで判断しない
GentleMax Proの出力について重要なポイントをまとめます。
- JとJ/cm²は異なる指標
- 最大照射エネルギーはアレキ53J、YAG80J
- 最大フルエンスはアレキ150J/cm²、YAG200J/cm²
- 全員に共通する「平均○J」という公式値は確認できない
- 高出力だから必ず脱毛効果が高いとは限らない
- スポットサイズやパルス幅なども照射条件に関係する
- 肌質・毛質・部位などに応じた設定が重要
したがって、
「何Jで打ってくれるクリニックか」
だけではなく、
「自分の肌質・毛質を確認したうえで、どのように照射条件を決めるのか」
まで確認してクリニックを選びましょう。
GentleMax Proを希望する場合は、希望院の導入機器・機器指定条件とあわせて、自分の毛質・肌質に対する施術方針をカウンセリングで確認できます。
情報の確認について
本記事では、シネロン・キャンデラ株式会社の製品情報、PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)の電子添文、医療機関の公式情報を中心に確認しています。
GentleMax Proは、レーザーの選択的熱作用による長期的な減毛を目的とした医療用レーザー装置として承認されています。医療機器承認番号は23000BZX00128000です。
実際の照射条件は、肌質・毛質・施術部位などによって異なります。本記事に記載した機器の最大値は、個々の利用者に適した照射設定を示すものではありません。
情報確認日:2026年9月17日
参考:
執筆者:アップストリーム合同会社
医療・ヘルスケア領域の事業承継・M&A、事業開発、マーケティング支援・コンサルティングに取り組んでいます。
美容クリニックをはじめ、医科・歯科の医療機関に関する調査・分析、事業支援の経験をもとに、医療脱毛に関する情報を公式サイト、公的機関、医療機器メーカー等の公開情報を確認したうえで発信しています。

